
まだコンビニなんてなかった時代のお話です。
昭和50年代も前半な頃。
ときどきじいちゃんが、
夜ジュースを買いにぼくたち兄妹を自販機まで連れて行ってくれました。
我が家は、人里離れたや山の中。
ジュース一本を買いにいくにも、車で数十分山を下って走らねば
なにもありません。
ぼくのお気に入りは、ミルクセーキでした。
ミルクセーキが卵で出来てるとかそんなことも知らない頃の飲み物でした。
甘くて美味しいのみものでした。

ある時、いつもみたいにじいちゃんにジュースを買いに連れて行ってもらいました。
あの頃も100円だったのかな。
多分100円ですよね。
当時の自販機は性能もいまひとつだったのか、
いつもはお金を入れて自分の分を買うのですが
二人分位続けて投入した気がします。
そうしたら・・・・・
お金が、つまりました。
返却も出来なくなりました。
その時は、だれか兄妹がジュースを買えたか
記憶も曖昧ですが、
その場はそこまで。
とてもショックな出来事でした。
じいちゃんも、文句をどこかに言うとかそんなことも
なかった気がします。
じいちゃんも、「でてこんなぁ」でおわりだったのかな。
しばらくして、その自販機の場所を家族で通りかかると
あの自販機ごと無くなっていました。
ボクが壊した自販機、さようなら。
その頃はずっとそう胸を痛めていました。
しかし、いま考えてみれば、
硬貨がつまった位で修理も出来ずに
自販機ごと撤去なんてことが果たしてありえるのだろうか。
あの頃のポッカの細缶250mlのミルクセーキは、
いまはもうなくなってしまいましたね。
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